【体験談】ダイエットが原因の便秘に!オススメの市販薬を紹介
こんにちは、
駆け出し登販ブロガーのコウペイです。
ツイッター名の麦門(むぎかど)コウペイは半分ギャグなので、従来通り「コウペイ」とお呼び頂ければ嬉しい限り。
今回は便秘薬について。
〈下剤はクセになる?〉
特に若い女性に多い便秘。
私も職場であるドラッグストアの売り場で、30代くらいの女性から相談を受けたことがある。
「ヨーグルトなどで乳酸菌を摂るようにしているが、中々効果がない。
でも便秘薬は癖になりそうで少し不安に思っている」
との事だった。
便秘薬を始めて使う人にとって、下剤への依存はたしかに危惧するところではあるだろう。
私も、ダイエット塾のチアリーダーで、昔乱用したせいで今は下剤なしでは出なくなった、という薬剤師の女性を知っている。
それを聞いた時は、自分もそうなったら嫌だなぁと思ったものだ。
〈下剤が原因の死も〉
下剤を使っても便が出ず、最後は大量に服用して腸管破裂を起こして亡くなった事例が、某番組で紹介されていた事がある。
そんな死に方嫌だな…(・_・;
とは言え、それは一度に100錠も飲んだとか、用量を遥かに超えた極端な例。
何故そんなになっても病院に行かなかった?と疑問を禁じ得ないところではあるが、それは置いておいて、
このケースで服用されたのはおそらく刺激性の下剤ではないだろうか?
便秘薬にも色々な種類があって、中にはクセになりにくく、腹痛も起こりにくいものが存在する。
私も何種類か使ったことがあるので、その体験談も含め、この記事では下剤以外の選択肢なども詳しく紹介しようと思う。
〈便秘の原因〉
まずは、そもそもなぜ便秘になるのか?
そのタイプは大きく2つに分けられる。
(※大腸ガンなど大きな病気が隠れているケースもあるが、ここでは一般的によくある常習性便秘という前提でのみ書いていく事にする)
①ストレスが原因の痙攣性便秘
②蠕動運動(便を押し出す腸の動き)の衰えが原因の弛緩性便秘、直腸性便秘
これらの症状に対する便秘薬は、刺激性と非刺激性とがある。(製品例は後述する)
①のストレスによる痙攣性便秘は、刺激を与えると逆効果なタイプとなる。
環境の変化など、原因となるストレスに思い当たるものがあって、便がコロコロしていればこのタイプだと思ってまず間違いない。
②の蠕動運動が弱まっている事による便秘は、逆に刺激が必要な状態だが、非刺激性から試してみる事も可能。
便は大きくてカチカチしている事が多い。
②のタイプのように蠕動運動が弱まる要因として、加齢、又は食事量の不足などが挙げられる。
〈なかなか理解されない、ダイエットが原因の便秘〉
私自身、便秘は長く苦悩してきた問題で、3日置きくらいにしかお通じがなく、便がまだ残っているような残便感にも未だ悩まされている状態。
乱用というほどではないが、便秘薬に頼るしか綺麗に出し切る方法がないのが現状である。
冒頭の30代女性もそうだが、自分の場合は②のタイプのように、食事量が関係していると思っている。
1日3食食べる
野菜を摂る
水を飲む
ヨーグルトなど乳酸菌を含むものを食べる
適度な運動
など、便秘対策を検索してヒットするのは元々当たり前にやっている事ばかり。
思い当たる事があるとすれば、そもそもの炭水化物の量。
かつてダイエット塾を受講し、チアリーダーの協力もあって12キロ以上痩せた事がある私。
これはちゃんと健康的に食べて痩せるダイエット塾で、必要な栄養を摂りながらも、体重を落とすにあたって必要最低限まで炭水化物を調整する、というやり方をする。
私は塾を卒業後、自己判断で最低限の炭水化物量(一食でパン6枚切り一枚、ご飯で100g)まで減らした事があり、たしかに体重は更に減ったが、この時から便秘が酷かった。
キープに入り、パン6枚切り一枚半、ご飯150gまで増やしたが、その後も便秘が改善する事はなかった。
ダイエット塾によると、人間にはこの炭水化物量が最適で、これ以上は多すぎるとの事だったけれど、
一説には、パン6枚切り2枚、ご飯200gは食べなければならないという話もある。
もしかしたら個人差の問題で、私もそれくらい食べるようにすれば薬なしで便秘が治るのかもしれないが、そんなに食べたら太るのでは?という恐怖から、そこまで増やす気にはなれないでいる。
元来、女性は男性に比べて蠕動運動が弱い。
そこへまた、太りたくないという思いから食事量を減らす女性も現代には多いのだから、便秘になりやすいのも当然だ。
しかしこの悩みは、体型や体重に無頓着な人には理解されないようだ。
ダイエットやめればいいだけじゃん、と言われたら確かにそうだけど、痩せる事以上に大事な事なんてない、と思っている人間にとっては何とも悩ましい問題だ。
無論、痩せていようが太っていようが人それぞれだが、健康に比べたらダイエットなんて、と思っている人間が一定量いる一方で、ある程度健康を犠牲にしてでも痩せていたいという人も多いのが、この痩せ礼賛の現代の実情ではないだろうか。
個人や程度の差はあれ、若い女性であれば、私と同じような悩みを抱える人も一定数いるはずだと考えている。
〈乳酸菌を含む食品や整腸剤の効果〉
体質の違いなのだろうが、「便秘なんだよね」という話をすると、
「ヨーグルトとかキムチ食べればいいじゃん」
「ヤクルト毎日飲めばむしろピーピーになるよ」
とか、乳酸菌を含む食品を摂るだけで便通に関する問題など全て解決するような事を、笑いながら言ってくる人があるのだが、
そんな容易にに解決できる問題なら、便秘薬を必要とする人など出てくるものか。
簡単に言わないで欲しい、と正直腹わたが煮え繰り返りそうになりながら聞いていた記憶がある。
ヨーグルトなんて元より毎日食べているし、キムチ料理はじめ、腸にいいとされるメニューも色々試した事があるけれど、それで便通が良くなった事などない。
ネットで、モデルや女優がヨーグルトを1日200gも400gも食べている、
などという情報を見た時は、物は試しと真似してみたこともあるが、お腹の中でガスが異常に発生して苦しんだだけで便通は1ミリもないままに終わった。
一方の整腸剤については、最初は効いたが続けて服用するうちに効かなくなったパターン。
私が試したのは2つの製品。
最初は安価なイメージのあるビオフェルミンを使ってみた。
すると、一回飲んだだけでその日のうちに便通があり、整腸剤だけでこんなに効くのなら便秘薬なんて要らなかったじゃないかと面食らった。
ところが2、3日続けるうちにオナラばかり出るようになり、便通の効果はどこへやら。
次は全く違う成分で、日本人に合うと言われる強ミヤリサンを試した。
後から知ったのだが、便秘薬ほどではないにしろ蠕動運動を促す作用もあるとかで、これがまた最初はよく効いたものである。
そして2、3日の後にまた以前よりひどい悪臭のするオナラへと変わってしまったのだった…😅
「整腸剤は下剤のように効かなくなるという事はないから、サプリのような感覚で長く飲み続けると良い」とも言われるけれど、生活に支障をきたす程オナラが出まくったので、まだ余っているうちから止めざるを得なかった。
Twitterで強ミヤリサンを検索すると、オナラの匂いがマシになったという人もいる一方で、私と同じように臭いオナラが出まくったという人も多いようだった。
やはり体質なのだろうか。
オナラはまた別として、途中から効かなくなる要因は、菌に慣れてしまう事によるのではないかと思っている。
と言うか、そうとしか考えられない。
それで、2種類以上を交互に飲むと良い、とも言われているが、今の段階ではまだそれは試していない。
私と同じ経験をした人がいるなら、複数の種類の整腸剤を使ってみるといいかもしれない。
また、有名なものでなくてもビフィズス菌配合のものを安く気軽に試してみたいと言う人には、以下のような製品もあるのでよければご参考までに。
固有のブランドと言うだけあって、他の製品よりも断然コスパの良いものとなっており、ビオフェルミンなどの成分と比較しても効果に差はないと分かるので充分お勧めできるものとなっている。
PHARMA CHOICE 整腸薬 550錠
成分・分量 9錠中
ビフィズス菌・・・・・・・・・・24mg
ラクトミン(フェカリス菌)・・・・・・・・・・24mg
ラクトミン(アシドフィルス菌)・・・・・・・・・・24mg
添加物として、還元麦芽糖水アメ、アメ粉、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロースを含有します。(その他の添加物は、添付文書に記載
〈整腸剤の製品例〉
さて、ドラッグストアでは実際にどんなものが売られているのか、私が使ったものも含めて見ていこうと思うが、その前にまず、整腸菌は3種類ある事を知っておく必要がある。
①乳酸菌
②糖化菌
③酪酸菌
他にも、耐性乳酸菌なんてものもあったりするが、大きく分けるとこの3つ。
特徴的なのは活躍する場所。
糖化菌は酸素がないと生きられない事から、その作用する範囲は小腸に限られる。
逆に、強ミヤリサンに代表される酪酸菌は、酸素を嫌い、大腸でのみ活躍する。
だから初回だけとは言え、便秘によく効いたのかもしれない。
一方で乳酸菌は酸素があってもなくても大丈夫な為、広く作用してくれる。
今回はこれを踏まえて、分かりやすいシンプルな製品だけを見ていこうと思う。
コンクビヒィズス菌
コンクフェーカリス菌
コンクアシドフィルス菌
これらは全て乳酸菌の一種と考えて良い。
悪玉菌の増殖を抑える働きのある乳酸や酢酸を作り出す働きがあるもの、と、ざっくり覚えておこう。
強ミヤリサン
酪酸菌である宮入菌の単一製剤。
酪酸菌は芽胞を形成する為、乳酸菌や糖化菌よりも耐性が高く、生きて大腸に届く為、より便通に効果的と言える。
とは言え、私のようにオナラばかり出る方向へ行かなければの話だが。それは体質の問題なので、残念ながら使ってみなければなんとも言えない。
ビオスリー
酪酸菌
ラクトミン(乳酸菌)
糖化菌
前述した3種の整腸菌が全て入っているのがこのビオスリー。
上記で紹介した乳酸菌・糖化菌・酪酸菌の3種類が全て配合されているため、活動範囲が限定されず、小腸から大腸にかけて幅広い作用が期待できる。
菌が合わない為に使ってみたけれど効かない、というケースもあり得る整腸薬だが、ビオスリーなら全て網羅している訳なのでちゃんと効いてくれる可能性が高い。
Twitterでも、
「他のを試してダメで、ビオスリーに落ち着いた」
と言う人が多く、高い評価を得ている。
私も、次に使うならビオスリーを試してみたいと思っている。
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「もっと色んなタイプの整腸薬について知りたい」
と言う方は、ぜひ以下の記事をご参考に。
https://touhan-diary.hatenablog.com/entry/2021/03/04/125143
〈便秘薬の製品例〉
便秘については、刺激を与えるべきものと、刺激を与えてはいけないものがあるのは前述した。
ストレスが原因として疑われ、コロコロと歯切れの悪い便しか出ない、という症状ならば、刺激が逆効果となる「痙攣性便秘」の可能性が高い。
この場合は整腸薬、又は下剤では非刺激性のものだけが候補となる。
妊婦が市販の便秘薬を買い求める事はないとは思うが、妊婦の場合も非刺激性が第一候補となる。
それ以外なら刺激性の便秘薬を選択肢とする事が可能だが、市販の便秘薬は刺激性成分だけの単剤よりも、刺激性と非刺激性の膨潤性や浸潤性(水分を含ませて便を柔らかくする)が組み合わせてあるものも多い。
便秘というのは仕組みに関わらず、総じて便が固くなっているケースが殆ど。
なぜなら、便が出てくるのに時間がかかればかかるほど、大腸に水分を吸い取られてしまうからである。
そこで、便中の水分を増やす成分が有効であり、無理なく出すために推奨されている。
[刺激性+膨潤性]の代表的な例
ウィズワン
スルーラックファイバー
非刺激性の代表的な例
酸化マグネシウム便秘薬E
コーラックMg
オイルデル
刺激性の代表的な例
スルーラックS
大きく3つに分けて考えると、このような製品例となっているが、全て説明すると長くなるので、この記事では私が使った事のあるものを中心に紹介する。
まずはウィズワン。
ピンクのウィズワンaや青のウィズワンエルもあるが、私が実際使ったのはスタンダードな緑のパッケージのもの。
[緑のウィズワンの成分]
(1日最大量3包中)
プランタゴオバタ3000mg
センノシド83.53
カスカラサグラダ53.6
カスカラサグラダというのは腸内サポート成分。
主となるのは上の2つで、プランタゴオバタは水分を含んで膨らむ膨潤性、センノシドは刺激性下剤のセンナに含まれる成分。
製品情報で謳われる通り、
膨らんで押し出すタイプ。
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次に酸化マグネシウムE便秘薬。
こちらは酸化マグネシウム2000mgの単一製剤(1日最大量6錠中)。
本来こっちを使ってダメなら刺激成分入りのものを、という流れが普通なのだが、
私の場合は登録販売者として非刺激性下剤の使用感も試しておきたいという興味もあり、ウィズワンで効果のあった後にこちらも使ってみたという次第。
〈使ってみてどうだったか〉
効き目
結果として、どちらも効くには効いた。
ウィズワンは1日最大3包まで飲めるとされているが、私は1日1包より多く飲んだ事はなく、それだけで充分な効果があり、服用の翌日あたりには便通があった。
酸化マグネシウムE便秘薬は効いてくるのが遅めなのか、私はまず3錠から試して次の日になっても出ず、また量を増やして6錠飲んだらかなり柔らかい便が大量に出た(笑)。
便秘薬は飲み薬だと服用してすぐ効くという事はなく、1日〜3日かかる事もある。
翌日効果がなかったからといってまたもう一回分を続けて飲んだり、量を増やしたりすると、お腹が痛くなったり、水分を含ませるタイプでは便が柔らかくなりすぎて下痢っぽくなってしまう事もあるので、気長に待つのがお勧めだ。
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飲み方
酸化マグネシウムは寝る前などの空腹時、ウィズワンは食後に飲むタイプとなっているが、必ずそのタイミングでなければならないという訳ではない。
ただ、刺激成分入りのウィズワンでは、食事による刺激を手伝うという面において、やはり食後がいいような気がしている。
また、効いてくる時間帯的に個人的には夜をお勧めしたい。
ウィズワンなら夕食後、酸化マグネシウムなら記載の用法通り寝る前、と言った所だ。
そこは飲んでみて自分なりの調整が必要になる部分だと思う。
また、どちらも便に水分を含ませるタイプなので、コップ一杯の水分と一緒に摂るのが肝要。
因みに言うと、ウィズワンではそんな事はなかったのだが、酸化マグネシウムを5〜6錠飲んだ翌日、朝起きてすぐ体重を測ったら0.5キロくらい増えている、という事が多かった。
食べるものは毎日殆ど変わらず、カロリー計算もしているので、タイミングとしても便秘薬が原因だったとしか考えられない。一回だけでなく毎回同程度の体重増加があったので、おそらく偶然ではないと思う。
そして、その後ちゃんと効果があって便が出た後には、体重は元に戻っているので、酸化マグネシウムが水分を保持した便が体内に残っていて、その分の増加だったのだと思われる。
併用についてだが、2つ以上の便秘薬の同時服用は、刺激性同士でなければ可能である。
実際にウィズワン(刺激性)と酸化マグネシウム(非刺激性)の併用をしてみた事もあるが、特に副作用などはなかった。
ただ、この場合はウィズワンにも水分を含ませる成分が入っている為、酸化マグネシウムと併用する事で若干便が柔らかくなり過ぎた感はある。
味
ウィズワンは顆粒タイプだが、緑はチョコレート、ピンクのaはピーチ、青のエルはヨーグルト味となっているので、粉末が苦手な人でも飲みやすい。
ただ、噛むと歯の間に残って取れにくいので、封を開けたら喉の奥に流し込んで、味わう事なく水で飲み込んでしまった方が後は良い。
逆に酸化マグネシウムは錠剤だが、独特の匂いがありキャンディコーティングもされていないので、味だけで言っても私はウィズワンの方が気に入っている。
注意点
酸化マグネシウムはCMでも言われている通り、少なくとも私はお腹が痛くなるような事はなかった。
しかしウィズワンは刺激成分のセンナが入っているので、初めて使う時はどうしても腹痛を伴う事を覚悟しておいた方がいいだろうと思う。
何度か使うと腹痛もそれほどではなくなるが、それに伴い効きも悪くなったというのが個人的な使用感。
初回や、或いは久しぶりに使ったりすると、お腹が痛くなって下痢っぽい便が出る、そして慣れてくるとちょうどいい硬さの便が腹痛なしで出るという感じ。
ただし、いずれにしても市販薬は一時的な症状に使うべきものなので、使い続ければそのうち量を増やしたり、もっと強めの成分でなければ効かなくなる時が来るだろう。
〈まとめ〉
正直、便秘は私も現在進行形で悩んでいる問題であり、根本的原因が別にある限り、慢性便秘を市販薬でどうこうできるものではない。
今のところ依存しているというほどではないが、この調子だとずっと使い続けることになるのではと危惧している。
ダイエット中であれば悩ましいところだろうが、どうしても便秘薬に頼りたくない、市販薬にお金をかけたくない、というのであれば、まず思い当たる原因を取り除く他はない。
炭水化物が足りていないと疑われるのなら増やすなど、食生活の改善が望ましい。
これも経験から言えることだが、食物繊維は野菜からだけ摂っても便秘にはあまり効果がない。
そもそも炭水化物とは、糖質と食物繊維から構成されているもの。
便秘には、野菜よりも炭水化物が効果的なのである。
基本となる炭水化物が足りていない状態で、野菜だけ増やす、ヨーグルトやキムチを摂る、腹部マッサージをする、なんて事だけやっても意味がないのは経験済みだ。
どの程度でクセになってしまうのかはまだ不明だが、上手に付き合っていこうと思う。
便秘薬や整腸剤のもっと詳しい製品比較などは、いずれまた別記事で書いていく予定だ。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♀️